メディカルライターが活躍する職場を探す方法・選ぶ方法

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メディカルライターが活躍する職場を探す方法・選ぶ方法

こんにちは、薬剤師ライターの高垣です。
このブログを見つけてくださった薬剤師さんからよく頂く問合せに、

「メディカルライターを志望しているんですけど、どうやって探したら良いでしょうか」

という質問があります。

そこで今回は、メディカルライターが活躍している職場や就職先をご紹介したいと思います。

メディカルライターという名前の職業には、コピーライティング業と臨床開発業の2種類ある

メディカルライターという名前の職業。
メディカル領域では、全く異なる2種類の職業を指す場合があることをご存知ですか?

それは、このブログにきてくださるみなさまが関心を寄せてくださっている、いわゆるコピーライティングを業とする「メディカルライター」と、臨床開発に関わる「メディカルライター」です。

臨床開発業務におけるメディカルライターは、医薬品の臨床開発に必要な治験実施計画書などの資料作成、翻訳業務などを行なう職業です。
臨床開発経験豊富な方が就くことが多く、主な勤務先は製薬メーカーやCROとなります。

ですので、これから転職活動や就職活動をする方は、求人票をチェックするときに「メディカルライター」間違いをしないように気をつけてくださいませ。

メディカルライターとして活躍できる職場

メディカルライターとして活躍したいと考える場合、どのような職場を探せば良いのでしょうか。

  • 医療系出版社・新聞社などのメディアや出版社
    日経BP社さん、メディカルトリビューンさん、医薬経済社さんなど。医療系の専門誌を発行している媒体社さんでは、自社のメディカルライターを抱えていることが多いです。外部ライターも、もちろん大勢出入りしています。

    版元で働くことのメリットは、個人ではなかなか取材できない厚生労働省などへの取材、著名な医師へのインタビューや、製薬メーカーの報道向けの新製品発表会など幅広い取材活動ができること。
    取材力や、より質の高い原稿を書く力が必要となりますが、やりがいがあると思います。

    余談ですが、報道向けの発表会会場にいくと、商品のイメージキャラクターのタレントさんにお目にかかったりするので「マスコミの仕事をしているんだなあ…」という実感がしみじみとわきます。

  • 医療・メディカル系の編集プロダクション・コンテンツ制作会社・ウェブ制作会社
    出版社では雑誌などを制作するにあたって、記事やコンテンツの一部を外注している場合があります。
    その外注先のひとつが編集プロダクションやコンテンツ制作会社です。
    自社の出版物をもたない出版社のようなものを想像すると良いと思います。こういった制作会社にも社内にメディカルライターが在籍していることが多いです。外部ライターとしてお仕事をもらいにいく場合にも、出版社に比べて成功率が高いです。

    メディカル系の編プロや制作会社ではたらくメリットは、いろいろな出版社の仕事を請け負うことができる点です。将来フリーランスになることを念頭に置いている方は、このような会社でたくさんの出版社とつながりを持っておくと、この人脈が独立したときに役立つと思います。

    また、出版社からだけではなく製薬メーカーさんなどからのパンフレットやウェブサイトの制作依頼を受けることも多いと思います。

  • 医療・メディカル系の広告代理店
    医療系の雑誌や新聞などの媒体に掲載する記事広告などの作成を請け負う会社です。たとえば、薬剤師におなじみの日経DIを見ると製薬会社さんがスポンサーの医師の対談記事とかがありますよね。あんな風な記事を作っています。
    しかし、広告のみを制作しているわけではなく、上記の編プロや制作会社と同じように、製薬メーカーさんなどの医療系や食品系などのメーカーさんからの依頼を受けて、さまざまな紙やウェブの制作物を作成していることも多いようです。

    この医療・メディカル系の広告代理店もメディカルライターが活躍できる職場のひとつです。外部ライターとして出入りできる可能性もあります。

    広告代理店で勤務するメリットは、編プロや制作会社同様、さまざまな媒体社さんや製薬メーカーさんの案件を経験できる点にあると思います。

メディカルライターとして就職する会社を選ぶときのポイント

会社選びのポイントは「自分が好きな雑誌、ウェブサイト、制作物などを扱っているか」に尽きます。

出版社やメディアのときは、自分が好きな雑誌、あるいは、好きな雰囲気の雑誌を発行していたり、ウェブサイトをもっている会社かを確認しましょう。

たとえば、新聞のようなかっちりした雰囲気やテーマのライティングを目指す人が、エンタメ系の柔らかい雰囲気の出版物を得意とする会社に就職しても、自分が書きたい記事を書くのは難しいですよね。

同様に編プロ、制作会社や広告代理店の場合は、会社の過去の制作物をホームページなどをチェック!
過去の実績一覧を見て「この雑誌に記事を書きたい」「このウェブサイトに記事を載せたい」と思う取引先や実績があるのかを確認してみてください。

よく見てみると「この会社は、こういう系統の案件が得意なんだな」というのがなんとなく分かってくると思います。
そのうえで、自分が目指すライティングの方向性と照らし合わせてみると良いですよ!