旅するようにはたらくー海と本州が見える門司港薬局
いろいろな地域で、旅するみたいにはたらく。
そして、さまざまな地域の薬剤師さんと患者さんに出会う。
フリーランスのライター兼薬剤師になってから、5年間わたしが実践してきたこと。
今回、福岡県北九州市の門司港薬局さんで4日間はたらかせて頂きました。この経験をもとに「旅するみたいにはたらく」が、どのような感じなのかをお伝えしたいと思います。
【1日目】2017年9月27日(水):緊張の勤務初日
門司港薬局さんとのご縁をくださったのは、八幡西調剤薬局の中村守男さん。
「知り合いの薬局が人手不足で困っているから、数日間でも良いのでヘルプに入れませんか?」とお声がけ頂いたのがきっかけでした。
わたしは福岡生まれ。門司港は、祖父母が近くに住んでいたことがあって馴染みのある場所だったし、なんといっても、中村さんが紹介してくださる薬局さんなら、居心地が良い薬局さんに違いない! と思って「ぜひはたらきたいです!」と即答。
そして、迎えた1日目。
なんと、お忙しい中、中村さんが様子を見に来てくれました。
フォローが、めっちゃきめ細かい。さすがです。
そうしたら「せっかくだから、ランチでもしてきたら」と、薬局長の坂下真由美さんがお気遣いくださり、海の見えるイタリアンのお店を予約して、お昼休みに送り出してくれました。
お忙しい中駆けつけてくださったことを、胸ポケットのペンが物語っています。本当にありがたいです。
坂下さんが予約してくださっていたのは、関門魚介と九州の野菜を使ったレストラン「ポルトーネ」さん。
お料理はこんな感じでした!
昼から海を見ながらコース料理。優雅なマダムか何かになったかのようなひとときでした。
こんなに良くして頂いて良いのかな・・・と恐縮しつつも、お二人のあたたかいお気持ちがありがたく「期待を裏切らないようにしっかりと勤務しよう」というモチベーションがぐんぐん上がっていきました。
実は、前日にも、中村さん、坂下さんともに「明日はよろしくお願いします」とわざわざご連絡をくださり「心配なことがあったら、いつでも言ってくださいね」ときめ細かくサポートしていただきました。
そのおかげで、はじめての薬局さんでの初日でしたが、リラックスしてはたらくことができました!
【2日目】2017年9月28日(木):午前勤務の日
門司港薬局さんは木曜日と土曜日は13時まで。
この日は早めにホテルを出て、出勤前に駅から薬局までの通勤路をゆっくりと散策しました。
門司港駅。
薬局へは、改札を出て右側に進みます。
通勤路の途中には、こんなレトロな建物がたくさん!
これは、旧門司三井倶楽部。今はレストランとちょっとした博物館になっているようです。
横断歩道を渡ると、目の前に港がばーんと広がり、潮の香りが漂ってきます。
写真の奥の方に見えるのが、本州、山口県下関市とを結ぶ関門橋。
港をぐるりと囲むように並んでいるのは、商業施設の「海峡プラザ」。
朝は、お散歩をする地元の人や観光客の姿がまばらに見られるくらいですが、昼を過ぎると国内外の観光客、修学旅行生でごった返します。
お土産物屋さんやら、門司の魚介類を楽しめるレストランなどがテナントに入っているようです。
振り返って、門司港駅の方を見ると雰囲気のあるレトロな建物がずらり。
毎日、こんなオーシャンビューを堪能しながら通勤できたら素敵だなぁ・・・。
そんなことを考えながら踏切を渡ると、もう目の前に門司港薬局が見えてきます。
門司港駅からおよそ7分くらいで薬局に到着!
===そして勤務後===
この日は午前勤務なので、午後は医療事務の安富さんから教えてもらったレトロな商店街に行ってみました。
門司港栄町銀天街です。
ドラマや映画の撮影によく使われる商店街だそう。
商店街のおもちゃ屋さんの店頭にあるガシャポン。
スーパーボールとか、煙の出るたばこもどきのおもちゃとか懐かしすぎるw
古き良き昭和な雰囲気がたまらないです。
メイン通りから横道に逸れて路地に入ると、さらに良い雰囲気。
こんな感じで、勤務2日目は午後の空き時間を活用して、門司港の街を満喫させていただきました!
そうそう。
忘れていましたが、これが薬歴を書きながら見ることのできる海の風景です。
写真の赤丸をつけたところに橋(船が通るときに真ん中が割れる橋)と、さらにその奥に下関の街が見えます。
写真の腕が悪くて「?」だと思いますが、肉眼だともっとはっきり海と本州が見えるんですよ!
【3日目】2017年9月29日(金):薬局のみなさまと飲み会
仕事が終わって、飲み会まで少し時間が・・・。
「夜景を撮りに行きたい!」と言うと、医療事務の朴さんが急遽、門司港夜景スポットツアーをしてくれました。 仕事で疲れているでしょうに優しい!
18時30分頃です。
海峡プラザ方面を見てみると、オレンジ色の温かみのある明かりに照らされた建物の連なりがきれい!
朝の光景も素敵だけど、夜景も素敵ですよね。
薬局から見える、真ん中がぱっかんと割れる橋。
「ブルーウィングもじ」という名前だそう。日本で最大級の跳ね橋なのだとか。
そして、対岸に見えるのは、夜の下関です。
明かりがつくから、昼間よりも街の様子がはっきり見える!
観覧車があるところには、「海響館」という水族館があるのだそう。ふぐがたくさん泳いでいる水槽が有名なんですって。さすが下関!
青空のもとで見る門司港もいいですが、夜景も素晴らしいですよね。
===飲み会の会場へ移動===
夜景をすっかり満喫し、飲み会の会場へ。
魚がおいしいお店で飲み会!
安富さんがお店探しと予約をしてくださいました(写真に写っているのは、安富さん。後姿でごめんなさい・・・)。
豪華な海の幸! お料理の数々。
今年初のサンマ。撮影しそびれたお料理も含め、どのお料理もすごくおいしかった~。
【4日目】2017年9月30日(土):ヘルシンキのハカニエミマーケットみたいな蚤の市に興奮
この4日間で、すっかり通い慣れた海沿いを歩いていると、いつもは、がらんとしている広場にのぼりと屋台が。
近づいてみると、なんとマーケットではないですか!!!
のぼりを見てみると、「門司港古物・骨董市」という青空市みたい。
古着の着物、古民家から取り外してきたみたいなレトロなすりガラス、古本などなど。いろいろなジャンルの古いものが並んでいました。仕事が終わったら、絶対見にこなくちゃ!
門司港って、実は雑貨屋が多く、10月には全国の雑貨屋が一堂に会する蚤の市が開催されるそう。「レトロ」「雑貨」という特徴づけで、うまく観光客を誘致している街みたいです。
このマーケットの雰囲気が、わたしの大好きなヘルシンキのハカニエミマーケットにそっくり!
朝から大興奮でした。
ちなみに、これがヘルシンキ。
映画「かもめ食堂」で有名になりましたよね。
で、こちらが門司港の古物・骨董市。
そっくりでしょ!
まとめ
こんな感じで、スタッフさんがみなさん温かく、雰囲気の良い門司港薬局さんで海を見ながら本当に楽しくはたらかせていただきました。
旅するようにはたらく。
そのとき、そのときに頂いたご縁に感謝しながら、「こんな風にはたらいてみたい」と思い描いていた、理想とするはたらき方を、今、実現しつつあります。
素晴らしいご縁に感謝です!
以上、先日のこちらの記事のうら話(?)でした。